資格なんて無駄だと言われても、僕は自信をもって否定する

お金・投資

「取り柄のない文系大学生だからとりあえず資格でも取っておくか」

「社会に出てからは資格よりも実務経験とコミュニケーション能力の方が大事だよ」

「営業成績が悪い奴ほど資格をいっぱい持ってるんだよ」

社会人10年目。これまでの人生で「資格」について、色々な意見を聞いてきました。

賛否両論あるものの、どちらかと言えば否定的な意見のほうが多かった気がします。

それでも僕は経験上「資格は人生の選択肢を多くするための大切な武器だ」と断言します。

決して難しい資格を取得したわけではありません。持っているのはFP2級、簿記3級、TOEIC600点…取得済みの資格で最も難しかったのは宅建、というレベルです。

それでも、専門的な知識もなく、これといった夢も野望もない平凡な文系大学生だった自分の進路を支えてくれました。

自分の人生で資格がどのように役に立ったかを振り返ります。

大学1年 なんとなく始めた宅建の学習

大学生時代、文系の学部に進んでいたぼくには専門性のカケラもありませんでした。

いちおうの専攻は金融学でした。しかし通算GPAは2点台前半と低成績。

最低限の努力でぎりぎり単位を取ることをポリシーとしていた当時のぼくは、学業にほとんど力を入れませんでした。

勉強よりもサークル、バイト、学生団体などの課外活動に時間と体力を注ぐ日々。

それでも1年生の頃から漠然とした不安がありました。

将来どうなるのだろう、と。

就職先が明確な理系や医療系学部の人と比べて、文系の(というより怠け者の)自分にはこれといった武器がない。

そこで「職業につながる資格を取っておけば人生の選択肢が増えるかな」と考えました。

ネットで検索すると宅地建物取引士という資格がヒット。

なんでも宅建業の事務所には5人に1人の宅建士が必要らしい。取得して損はなさそうだ。

さっそく1年生のうちに通信教育へ申し込み、勉強をスタートしました。

勉強の結果、3年連続で不合格となりました。選択肢が増えるかな~程度のよわいモチベーションしかない自分にとって、宅建の勉強にはなかなか身が入りませんでした。

 

あっという間に4年生となり就活がスタート。自己分析を進めていくと「個人相手にじっくり向き合える仕事がしたい」という就活の軸が生まれてきました。

そして縁のあった建築会社から内定をもらい、住宅営業としてキャリアをスタートさせることになりました。

フリープランの請負住宅に加えて、土地や分譲住宅を売買することがある仕事。つまり業務には宅建業が含まれている。

人事部に話を聞くと入社して数年後に宅建を取得する人は多いが、入社前に合格すると大きなアドバンテージになるとのこと。

不合格が続いたとはいえ、さぼった期間がほとんどだったとはいえ、過去3年間は宅建を勉強したことがある。

大きな大義名分・モチベーションを手にした僕はギリギリ合格点で宅建に合格することができました。

学生時代に合格できなかった同期はとても大変そうでした。

ただでさえ疲れる新入社員時代です。研修や通常業務を終えた後に宅建の勉強をしなくてはなりません。

1年目で合格できた同期は10%以下でした。その後10年経っても取得できていない人もいます。

毎年勉強をして、受験料を払う。これを10年繰り返して失う時間とお金はどれほど大きなものか。

学生時代に合格できたことで入社後の自分が救われました。

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営業に挫折して退職伺いを提出。引き留められた理由は…

入社後、ぼくの営業人生は見事に挫折しました。

住宅営業はとても厳しい仕事です。

人生最大の買い物と呼ばれる住宅は安くても2千万円。簡単に売れるものではありません。

僕の同期は100人いましたが、入社して10年後のいまも営業を続けている人は30人程度です。

残りの69人は退職しました。唯一、営業以外で会社に残っているのは僕だけです。

 

辞めていった69人の中には内勤職への配置転換を希望した人が少なからずいましたが、人事は拒みました。

人事が拒否した理由は「営業から内勤に配置転換なんて前例を作ったら希望者が続出して組織が崩壊する」とのこと。

それほどに営業はきびしいのです。

望みが叶わず退職した多くの同僚を見てきたぼくは、退職を申し出ました。

すると人事責任者から思いがけない言葉が。

「君は宅建を学生時代に取っている。」

「入社してから簿記3級、FP2級、相続診断士、TOEIC600点も取得してる。」

「君は会社が求める知識水準を常に満たしてきた。それもまじめにコツコツと」

「君はどの部署に行っても努力ができる人だと思う。経理に配置転換したいのだが、考えてもらえないか」

おどろきました。

まさかこの会社で内勤に誘われることがあるとは思いませんでした。

それと同時に「資格は自分の人生を助けてくれるんだな」と実感しました。

だから資格なんて無駄だと言われても、僕は自信をもって否定するのです。

宅建士

人間に意志の力なんて無いと割り切る

よし!資格を取ろう!と思っても、そのやる気は30分もあれば消えます。

早ければ5分後にはyoutubeやインスタを見ている可能性もあります。

これは私たちの意思が弱いわけではありません。

人間の進化の過程で、一つのことに没頭してしまう個体は環境の変化に対応できず死んでいきました。

周りのことが気になったり、すぐに集中力が切れるのは生き延びる可能性が高い「優秀な個体」だったのです。

ぼくは自分に意思の力なんて存在しないと考えて、”やらなくてはならない状況”をみずから作り出すことにしました。

例えば試験の申し込みをして受験料を払ってしまう。参考書を買ってしまう。通信教育に申込と入金をしてしまう。

人間には、先にコストを払うとその分を回収したくなる、という性質があります。

僕にはお金を払っているというコスト=痛みが効果てきめんでした。

 

あなたを(半強制的にでも)動かす要素は何でしょうか。

お金、時間、周りからの目…もっとも自分に効果的で、有無を言わせぬ環境をみずから作り出すことが大切です。

変わりたい、と思った瞬間のいまの気持ちが大切です。

きっとこの気持ちは長続きしません。

人生を変えるために今すぐ行動をしてください。

あなたが選ぶ行動は何でしょうか。参考書を買いますか?受験申込をしますか?

ブラウザで新しいタブを開いて、一歩を踏み出しましょう。

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