NHKの受信料は5人に1人が払ってないのか…。きっと赤字で給料も安くて大変なんだろうなぁ
え？３年連続黒字なの！？平均年収1,000万円に近いの？どういうこと！？
NHK受信料の未納率が19%と聞いたので詳しく調べてみました。
本来回収できる受信料が支払われていないなら経営も苦しいのかな？と思ったのですが200億円の黒字でした。
NHK職員の平均年収は950万円なので人件費を削っている訳ではないようです。
未納者の分まで納付者が多く負担しているから黒字なのでは、と思い試算すると1契約あたり約5,000円を多く負担していました。
おかしい…。
NHKの仕組み
NHK(日本放送協会)は国民から徴収する受信料と国からの交付金が収入源です。これは放送法第６４条に定められています。
一方でフジテレビなどの民放局は企業などのスポンサーが払う広告料が主な収入源です。
NHKは公共放送として「いつでも、どこでも、誰にでも、確かな情報や豊かな文化を分け隔てなく伝える」ことを求められているため、このような特殊な仕組みで運営資金を集めています。
受信料の未納率は19%でもNHKは黒字
受信料は年間で24,185円と高額です(衛星含む12か月一括支払の場合）。
受信料はNHKを見ることができる人は必ず払わなくてはならないのですが、実際の未納率はなんと19%です。
ざっくり言えば国民の5人に1人は支払っていません。
20％も未納があれば組織は赤字なのかと思いきや…黒字です。
令和２年度決算で251億円の黒字(未納率19%)
令和元年決算では220億円の黒字(未納率17%)
平成30年度決算では270億円の黒字(未納率18%)です。
未納率が約20%で推移しているのに直近3年連続で黒字が続いているのは違和感があります。
未納者の分まで納付者が負担している？→5,000円増額されているかも
未納率が高いのに黒字続きということは、間違いなく未納を前提として組織経営しています。
つまり未納があっても黒字になるように受信料が調整されている可能性があります。
８割の納付者から受信料を集めれば資金確保できるように受信料を上乗せしているのではないでしょうか。
具体的に計算します。2020年度の受信料収入は6,895億円。受信料は1契約で24,770円でした。
現在の受信料収入を全員が支払う場合、1契約当たりの受信料は20,063円です。
24,770円－20,063円で4,706円下がります。
20%の未納分を補うために納付者は約5,000円を多く支払わされている、という考え方ができます。
NHKのコスパの悪さ
NHKの受信料を他の動画配信サービスと比較してみました。提供している価値は全く異なりますが、コストパフォーマンスが良いと言えるでしょうか。
- NHK受信料…2,015円/月
- ネットフリックス…1,980円/月
- Amazonプライムビデオ…480円/月
NHKが好きだからこそ改善してほしい点
僕は受信料を支払っていますしNHKの番組が好きです。ニュースは民法に比べて批判的ではないし、スポーツ中継のクオリティは最高です。アナウンサーの技能はとても高く、災害時の中継での落ち着きや伝える能力は民放より格段に上です。だからこそ改善してほしい。
①受信料を100%徴収して欲しい。できないのであれば組織内努力で吸収して欲しい。
NHK職員の平均年収は９５０万円と民間平均に比べて高額です。更に国から３５億円もの交付金(税金)を受け取っています。20%もの未納があり、不足分を納付者に上乗せしているにも関わらず職員の給料がここまで高額なのは理解に苦しみます。かつてNHKは「給料が高くないと優秀な人材が集まらない」で回答していたようですが国家公務員総合職の平均年収は600万円程度です。納得感はありません。給料を下げる、経費を削減する等の努力をしなければ高額な受信料に強い抵抗感が生まれてしまいます。
②オンラインで番組を見れるようにしてほしい
NHKの番組はオンラインで見ることができます。ただし有料で月990円です。高い受信料に加えてさらにお金を払わなければネットで番組を見れないのは何故でしょうか。毎月2,000円支払っているサービスならネット配信もセットで視聴可能なのが現代の感覚ですよね。
③まっとうな受信料徴収をしてほしい
先日、アパートにNHKの徴収員が来ていました。外から聞こえてくるのは「１０１号室の方にお届け物でーす！」の大きな声。なんと宅配業者のフリをして住民と面会し受信料を支払うように迫っていました。その後、帰宅したご主人がNHKに対応した奥様から話を聞いて激怒。NHKへ電話で大クレームを入れていました。「次に騙すようなマネをしたら許さんぞ！！」と大きな声が窓の外から聞こえました。騙したり、強引に迫るのではなく、まっとうな徴収活動ができないでしょうか。
NHKがこれからどのように改善されていくか期待しています！
NHKの決算はこちらを見ました
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