匿名でパワハラを社内告発する方法【ばれないコツ】

パワハラ・メンタルダウン

このページでは社内にパワハラ担当の部署があるものの実名での通報には抵抗がある、という方に向けて匿名でパワハラを告発する方法を解説します。すべて私が調べ、考え、そして実行した体験談です。

僕は上司から1年間に渡ってパワハラを受けました。うつ症状による自律神経失調所となり休職。復職して体力が回復した段階で告発をしました。

匿名での通報を選択した理由は自分が告発したことで上司が怒ってパワハラがエスカレートするのを避けるため。

【匿名告発により思いがけずパワハラ調査が始まりヒアリングでやっと事実を話すことができた社員】を演じました。

最終的に上司は人事責任者、支店長、部長から厳重注意を受け、私へのパワハラは消滅しました。

【PCで作成した文章を印刷して会社の近くのポストから郵送】して告発

自分なりに考えた結果、この方法を選びました。

僕の会社のパワハラ対策窓口にはホームページの通報フォーム、メールアドレス、電話番号が用意されていました。

しかしどれも履歴が残って通報者が特定されてしまいます。

特に会社から支給されているPCを使って通報フォームに入力したら一瞬で特定されるでしょう。

そこで僕は郵送を選択しました。

手書きはNG→PCやスマホで作成する

筆跡で誰が書いたのか特定可能です。一緒に働いている同僚の字はなんとなく分かる、という方も多いのではないでしょうか。

スマホやWordやExcelで作成して印刷しましょう。僕はExcelで作成しました。

会社支給のPCやスマホで文章を作成しない

会社のPCやスマホは操作ログ(記録)が撮られていることが多いため、調べられたらアウトです。

また会社のプリンターは印刷したデータが蓄積されるためこちらも使用できません。

自宅のPC、スマホ、ネットカフェで作成して印刷しましょう。

コンビニのプリンターは都度データが削除されるため安心です。

手袋を付けて指紋が付かないように

僕は作業時にビニール手袋を着用して指紋が付かないようにしていました。会社側も指紋まで調べることは考えにくいでしょう。

しかし会社側に告発が事実無根と判断された場合には名誉棄損として警察に届け出る恐れがあります。

虚偽の告発は絶対にしてはいけませんが、念のため指紋にも気を付けましょう。

自宅付近のポストはNG→会社付近のポストから投函

封筒の消印でどの地域から郵送されたか分かります。あなたの自宅付近の郵便局で消印されていれば特例される恐れがあります。

会社の近くのポストから投函するのが良いでしょう。

目撃されないようになるべく会社の人が少ない時間帯に投函するのがベストです。

差出人は自分の部署で良い

差出人を書かないと不審文章として破棄される恐れがあります。封筒に書く差出人は自分が所属する部署名で良いでしょう。例えば「○○株式会社営業部」でも問題ありません。

もし告発する仲間がいれば「有志一同」という言葉も良いのではないでしょうか。

1人ではなく複数人であることが伝わるので会社の対応を促すことができます。

文章のクセに気を付ける→2重翻訳でごまかせ

文章のクセで通報者が(それとなく)ばれる可能性があります。自分で自覚するのは難しいのですが「あの人はよくこういう言い方するよね」と思われないような作文が必要です。

そこで僕が使っていた方法は文章をgoogle翻訳などで英語にして、さらにもう一度日本語に翻訳しなおす二重翻訳です。

これによって「てにをは」「ですます調」「単語」が変わりますのでぜひ試してみてください。

自分が多少の違和感を覚えるくらいの表現であれば成功です。違和感を修正してしまうと自分の文章に戻ってしまいますのでそのままにしましょう。

文章のクセを出さない究極の方法は箇条書きです。心情を伝えるのは難しくなりますが…。

告発文章、封筒、切手は複数準備しておく

一回の告発だけで会社が動くとは限りません。社内窓口は所詮、社内です。波風が立たないのならそれでよしとする力学が働きます。

なので複数回の通報が必要になる前提で封筒、切手、文章を準備することをおすすめします。

会社が確実に対応してくれるように一の矢、二の矢、三の矢を準備しましょう。

まずはパワハラ加害者の上司宛、それでだめなら事務所の責任者宛、次に人事担当役員宛、パワハラ担当部門宛、最終的には社長宛などなど。

僕はまず所属する支店の責任者宛てに告発をしました。

告発文が到着したと思われる日に支店長が人事担当と面談していましたが、調査は行われませんでした。

会社は「様子見」を選択したのです。 この一回の手紙で終わるのであればわざわざ波風は立てなくてよいとの判断でしょう。

そこで私は社長・人事部・パワハラ対策部門宛に告発文を郵送しました。

もちろん「以前、支店長あてに同様の文章を送付したが何ら動きがない」ことも明記しました。

手紙到着の翌日、パワハラ対策部門からのヒアリング案内がチーム全員に届きました。 1通目の送付から1か月が経過しましたが、2通目を郵送することで会社を動かすことができました。

最後に【虚偽告発は犯罪】

ここまで社内告発のポイントをお伝えしました。ここで注意頂きたいのですが虚偽の告発は絶対にNGです。名誉棄損罪で警察が動く恐れがあります。あくまで事実のみを伝えましょう。

この文章を読んでいる方はパワハラ被害を受けて辛い思いをされていたり、パワハラ被害を受けている同僚を救おうとしているのではないでしょうか。皆様の職場環境が改善されることを願っています。社会からパワハラが無くなりますように。

パワハラ告発の準備についてはこちら

告発前にすべきことや注意点をまとめていますのでぜひ参考にしてください。

パワハラ被害で失ったもの

僕がパワハラ被害を受けて失ったものをまとめています。

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