※これはパワハラによるメンタル不調から復活した男が過去を総括しつつ、現在進行形のパワハラ当事者へ語りかける文章です。
心療内科への通院から卒業
2023年1月、心療内科で「よく回復しましたね。今後は必要になったら受診してください」と先生に言われた。
3年間通院して、やっとここまで来た。
2020年の異動時からパワハラを受け、休職と復帰を経て約3年。ようやく頭も回るようになってきた。長かった。ほんとうに長かった。
苦しかった。仕事を続けられるかどうか、なんて小さなレベルではない。生きるか死ぬかだった。もっと正確に言えば「自分が死ぬか、相手を殺すか」だった。
もし自分が失うもののない”無敵の人”だったら何か行動を起こしていたかもしれない。そのくらい追い込まれていた。パワハラは人間の人格を破壊するほど恐ろしい。
パワハラ被害にあったのは結婚して3ヶ月後のことだった。人生計画は大きく狂った 。 本来ならあと2年早く子どもが欲しかった。
出来なくなった事も多い。 ストレス耐性が大きく落ちてしまった。 強い言葉や攻撃的な態度で敵意を向けられると思考力が大幅に低下してしまう。 これはとても辛い。 仕事の中でまったくストレスを感じずに1日を終えることはなかなか無いからだ。
どうやら人の心は一度壊れると元には戻らないらしい。 割れたガラスを繋ぎ合わせたところで元には戻らない。脆くて壊れやすくなる。
体力も大幅に落ちてしまった。 かつては市民ランナーだったのに 今では面影もないこの身体。またフルマラソンを走れるようになるまで2,3年はかかるだろう。
それでもようやくここまできた。このまま順調に過ごすことができれば、病院に行くことがなければ、数年後には住宅ローンを組めるようになるだろう。やっと人生の軌道修正ができた気がする。薬がほぼ必要なくなり、やっと人間に戻れた気がする。
縁切りのお祈りも神様に届いた?
パワハラで苦しい時に京都の安井金比羅宮に行ったら翌日から上司が1週間の忌引き休み、数か月後には突然の人事異動でパワハラ上司から離れることができた。ここのご利益は本当なのかもしれない。
いまパワハラや過酷な環境で苦しんでいる人へ
逃げろ。身体を壊しても誰もあなたを助けてくれない。誰も責任を取ってくれない。治療費も(おそらく)貰えない。
休職してあなたが家で苦しみながら養生していても、職場では同僚たちがいつものように一日を過ごすだけだ。壊れたら終わりだ。
間違っても「倒れるまでやってやる」などと自暴自棄にはなるな。
逃げられなければ仲間を集めて結束しろ。もしくは動画録音の証拠を確実に集めて内外にばらまけ。
組織では誰も怒られたくないから穏便に済ませようとする力学が働く。穏便に済ませられないほどの力を持つしかない。
それには確固たる証拠か、もしくは集団での行動しかない。仲間たちで一斉に告発するか、一斉に1週間体調不良で休め。強烈なメッセージになるから。
もし匿名で社内告発したいなら↓を参考にしてほしい。
いまパワハラをしているおまえへ
被害者は絶対におまえを忘れない。
おまえが遊んでいるとき、休んでるとき、悲しいとき、嬉しいとき、死ぬ直前に至るまで「おまえが苦しんで死にますように」と願う被害者がいる。
「おまえの家族に、親に、子どもに地獄が待っていますように」と祈っている人間がいることを忘れるな。
もしくは自身の手で罰を下そうとするだろう。せいぜい身の回りには気を付けることだ。すべてを失った人間に怖いものはない。すべてを失わせたのはおまえだ。因果は自分に返ってくる。
コメント